6月1日(日)、今年で3回目を迎える「宮城野の里」まつりが開催されました。
当日は台風の接近による、雨模様のため、お客様が来られないのではと、とても不安でした。しかし、合計450名以上の方をお迎えし、にぎやかな1日となり、感謝の気持ちで嬉しいかぎりでした。
今回のメインステージは、「宮城野の里」をより近い存在にしてほしいと考え、地域の方々への出演依頼をさせていただきました。総出演者62名の皆様と楽しいひと時を過ごすことができ、本当にありがとうございました。
まつりが、回を重ねるごとにここ田子・福田町地区になじみ、深い交流の場としてゆければと考えています。また、笑顔のたえない、楽しい空間としての「宮城野の里」のあり様を今後もみんなで追求していきたいと思います。
第3回「宮城野の里」まつり実行委員会委員長 黒澤 有美
皆様に、うれしいお知らせをお届けします。「宮城野の里」の設置経営主体である社会福祉法人宮城厚生福祉会に、平成17年4月開所で、私達が待ちに待っていた特別養護老人ホーム等の施設を、利府町に建設してもよろしいという許可が町から出されました。
今回利府町の事業者選定はプロポーザル(応募者に提案書を提出させ検討審議。その中から選定する)で行われ4社会福祉法人が応募し、その中から当法人が選ばれました。16年度に利府町に建設される施設は、利府町を含む2市3町での高齢者福祉計画での施設です。今はほとんどの自治体が施設建設には公募方式・プロポーザルで行います。当法人も、「高齢者福祉の里をつくる会」とともに「宮城野の里」の施設建設に取り組んだ経験や、会といっしょにつくりあげた「ケア構想」の下での介護福祉の経験をもとに提案書をつくり、利府町が設置した検討委員会のヒヤリングにのぞみました。
利府町での施設内容は次のようになります。
場所 | 利府町赤沼公共施設用地 | 面積 15、900u |
特別養護老人ホーム | 50人 | ユニットで全室個室 |
ショートステイ | 20人 | ユニットで全室個室 |
デイサービスセンター | 30人 |
総工費は約16億円で財源は補助金が約6億円、借入金約7億円 寄附金約3億となります。寄附金のうち1億円は篤志家からの寄附金となっていますが、1億7千万円については関係法人・個人からの寄附金となります。
今後のスケジュールは、
2003年5月 県のヒヤリング
2004年4月 国庫補助金申請
2004年6月 国庫補助金内示
2004年8月 建設着工
2005年4月 開所 となります。
既存施設「宮城野の里」建設時同様、「高齢者福祉の里をつくる会」の支援の下「利府町つくる会」を立ち上げ、住民の方々を中心にすえた「建設運動」をすすめていきたいと考えておりますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
事務長 遠藤隆樹
「おはようございます、今日もよろしくお願いします。」
朝の9時過ぎに、ショートステイのフロアへ行き利用者の方々に挨拶をするのが、私の週1回の『宮城野の里』でのボランティアの始まりです。
初めて高齢者だけの世界、当初は驚きと当惑でいっぱいでした。しかし、よく話してみると、利用者の方々は豊かな心や人とのコミュニケーションを求めている様子がわかりました。
「福祉」という文字を分析解説した人がおります。それによると「福」が自分の幸福ならば、「祉」は自分以外の人々の幸福をさします。これがひとつになったところに「福祉」があり「幸福」があるというのです。いま、私は健康で、家族に恵まれ、年金で生活もでき、沢山の自分の時間を使える幸せを感じています。その御礼奉公として「無償の志事」(ボランティア)を考え、各種実践しております。
高齢者が沢山いて当たり前の世の中になりました。この方々が、現在の平和で恵まれた社会の土台を築いてくれたのです。この先輩方に「生きていてよかった」と実感できる世の中でありたいと、またそれを素直に体感できる自分でありたいと願っています。
ボランティア 菅野 重篤