今年は、私達念願の特養建設の年です。宮城野の里作りの時と同じように、住民運動で、多くの人達と共に作り上げていく計画です。「人権」「安心」「地域に開かれた」「非営利共同」等にこだわりながら、全室個室、八室から九室を一単位にした一軒屋を五軒。当然一軒一軒にキッチンやリビング、庭があります。これをユニット式といいますが、施設ではなく住まいというイメージです。
また、広い敷地を利用して、公園や畑のある憩いの場所にもなる苑庭を造り、ピクニックに来てもらったり、イベントを開いたり、と夢を膨らませています。
更に、この特養にはデイサービスや市民と交流するラウンジや喫茶も備え、地域の福祉のパワーと連携して地域福祉を進める機能を持たせたいと思っています。
こんな計画が今、大きな共感を呼び、「福祉のまちづくり住民の会(利府町中心)」も一月二十五日結成され、一歩踏み出しました。
「宮城健康福祉友の会」「宮城高齢者福祉の里を作る会」「福祉のまちづくり住民の会」が共に協力しながら、私達の夢の実現「年を重ねても、障害を持っても安心して暮らせる街づくり」を今年、飛躍させたいと思っています。
福田町デイサービスセンターを利用されている、渡辺多恵子様が河北新報「声の交差点」に投書された文章を紹介したいとおもいます。
周囲の支えで幸せな長生き
渡辺多恵子
人生五十年と言われたの昔のこと。今は百年も夢ではない長生きの時代になりました。年寄りのための介護施設もでき、楽しいよりどころとなりました。職員の優しい支え、親切さには、うれしいと同時に頭が下がる思いです。昔のことわざが思い出されます。「かごに乗る人、担ぐ人、そのまたわらじを作る人―」。これが世の中とか。
今の世にも当てはまるのでしょうか。かごを支えるのは、介護してくれる方、わらじ作りは、政府でしょうか。そして、愛のあふれるかごに安心して最終駅まで乗せてもらっているのは、私たち年寄りではないでしょうか。
それにしても、静かな秋の夜に思い出すのは、優しい笑顔で迎えてくれる施設職員の皆さんです。あすは楽しみにしているデイサービスの日。誇りを持って仕事をしている職員の皆さんに会えるのを楽しみに、床に就こうと思います。
河北新報 平成15年11月8日付け 「声の交差点」より
2004年6月開催予定(6月6日(日)に決定)
毎年多くの方にお越しいただいている「宮城野の里まつり」、今年も開催します。さまざまな趣向凝らした催し物を企画中です。乞うご期待!
コーヒーショップ「ひだまり」
火曜日の宮城野の里ロビーは、コーヒーのいい香りと楽しそうな話し声に包まれます。
コーヒーショップ「ひだまり」の皆さんにインタビューしました。
Q:宮城野の里で喫茶店を始めたきっかけは?
A:地域のかたがたに気軽に足を運んでいただけるように、地域の方々の手で何かやってもらえないかとの誘いがあり、子育てサロンのメンバーで始めました。