2005年4月8日、介護福祉施設十符・風の音が開所致しました。
十符・風の音建設にあたっては、利府町をはじめ、福祉の町づくり住民の会の皆さん、高齢者福祉の里を作る会の皆さん、民医連に働く職員の皆さんと共同組織の皆さん、本当にたくさんの応援を頂きました。ありがとうございました。
私たちは「誰のためにどんな施設を作ろうとしているのか」「施設の理念をどうするか」から話し合いました。そして建設委員会で理念に添った建物になるように、設計の段階から各方面の専門家や地域の皆さん現場職員も含めて論議いたしました。この議論の結果をみちのく設計の田村先生が設計図に取り入れてくださいました。総工費は、備品も入れて10億5千万円。着工から7ヶ月あまりで完成いたしました。複雑な形で工事に関係した方は大変ご苦労されたようです。
施設の名称「十符」は昔この地域が菅薦(すがごも)の産地で、菅から敷物を作っていただいたそうです。その網目が十筋あることから「十符の里」と呼ばれていたとのことで、その名前をいただき「十符」そして、この地にご家族の皆さんの地にも、どこにでもやさしい風が吹いてほしい、また、ここから新しい福祉の風を送りたいとの願いをこめて「風の音」といたしました。
生活スペースは、特養部が6つ、ショートが2つのユニットになっています。そのひとつひとつが家ということで名前をつけました。たとえば、「椿囲」というように、「囲」という文字が入っています。この地では、昔、集落ごとに「○○囲」というように、呼んでいたそうです。その名前をいただきました。
デイサービスセンターは「木の実」と名付けました。大鷹が生息するという自然と新しく発展していく住宅地という環境の中で、小さな木の実を大きく成長させていきたいとの思いをこめました。
理念を忘れず、職員一同ここにお住まいになられた方や利用する方の人生の一助になることを使命とし、評価をいただいている建物に魂を入れていきたいと思います。
今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。