もともと人と関わる仕事、自分にしかできない仕事がしたいと思い、保育、介護いずれかで考えていました。私が高校生の頃に介護保険制度が始まり、介護についてテレビで取り上げられることが増えて興味を持ったこと、昔からお年寄りが好きだったこともあり、今後需要も増えるであろう介護福祉士の資格を取ろうと思いました。
友人が宮城厚生福祉会で働き始め、食べたいもの、起きたい時間など、一人一人に合わせた介護を行っていることを聞いて、自分も働きたいと思いました。もともと従来型の老健で働いており、〇〇に行きたい、●●が食べたいというちょっとした願いもなかなかかなえることができず、そのまま最期の時を迎えてしまう方もいらっしゃり、歯がゆい思いでいたので、一人一人の想いと向き合った介護ができるこちらの施設を選びました。また、オープニングスタッフとして一から作り上げていく楽しさも味わってみたいと思い、思い切って前の施設をやめて田子のまちに就職することにしました。
初めてのユニットケアで、すべてにおいて決められた時間がないことに最初は戸惑いましたが、その分とても自由で、私たちが入居者さんのそばに寄り添って聞いた想いをすぐにかなえられることにとてもやりがいを感じています。食べたいときに食べたいものを、行きたいときに行きたいところへと、家にいれば当たり前にできることを当たり前に支えられることが大きな喜びです。現在ケアマネも兼務させていただいているのですが、ケアプランの目標に「姉妹で旅行に行く」「ジャイアンツ戦を見に行く」などという目標を立てられるのも、この施設ならではですし、その目標をかなえるための具体策を、とても前向きにユニットとしても取り組めるので、うれしく思っています。
たくさんありますが・・・。私たちが少しお手伝いすることで、あきらめていた希望をかなえることができたことです。例えば姉妹での温泉一泊旅行、ご夫婦での喫茶店デート、お孫さんのピアノコンクールの発表を聞きに行く・・・など。「田子のまちに来てよかった。」とのご家族の声、「長生きしてよかった」との入居者さんの声が自分自身の励みにもなっています。看取りになったから想いをかなえる、ということではなくて、日々の生活が大切で、一日一日を大切に支えることができたことで、看取りに携わっていても、前にいた施設の時に比べ、もっとこうすればよかった、という後悔の気持ちがとても少なくなりました。
上の人との距離感が近いことです。ちょっとしたこともすぐに相談でき、親身に寄り添ってくださいます。自分自身、病院に通院しながらの勤務になった時期があり、その時は辞 めなければいけないかもと思いましたが、施設長や課長らがいつも真摯に話を聞いてくださり、通院と両立できる働き方の提案や配慮をしてくださり、今まで働くことができました。
特養と聞くと、どちらかというと暗いイメージがあるかもしれませんが、田子のまちは入居者さん一人一人が生き生きと生活していると感じています。それは、日々の生活に生きがいを持てているからだと思っています。ここは私たち支える側次第でどんな希望も叶えることができます。生き生きとするのは入居者さんたちだけではなく、私たちも同じで、働き甲斐を持って毎日働くことができています。入居者さん一人一人異なる、その方が幸せと感じることはなにかをみんなで真剣に考え、実現させるためにはどうすればいいかをチームで考え支えることができる施設だと思います。せっかく介護の仕事に携わるなら、こういう職場で力を発揮して、自分の仕事にプライドを持っていけるようになってほしいと思っています。ぜひ一緒に、楽しい日々を支えるお手伝いをしましょう!
一人一人の想いと向き合った介護ができる施設に転職して良かったです